HP ProBook 4 G2i 16は、16インチの大画面とテンキー、有線LANを備えた法人向けノートパソコンです。画面の広さや数字の入力しやすさを重視して、仕事用の1台を探している人に向いた構成です。
一方、16インチ機を選ぶときに気になるのが、持ち運びやすさと処理性能です。同じシリーズでも、Core Ultra搭載の「AI PC」版とはCPUやメモリの拡張性が異なります。
今回は日本HPからCore 7 360・メモリ16GB・SSD512GBのモデルをお借りし、重量やCPU・SSDの性能、動画再生時のバッテリー消費を測定しました。カバンへの収納、手持ちのUSB-C充電器での充電、カメラと音声も確認しています。
本体は実測1,766g、付属充電器と電源コードを合わせると約2.07kgでした。大きな画面を机で使うには魅力がある一方、毎日持ち歩くなら重さとカバンのサイズを考えて選びたいPCです。この記事では、実機写真と測定結果を交えて、使い勝手と購入前の確認点を紹介します。
- HP ProBook 4 G2i 16はどんなPC?登場時期とレビュー機の仕様
- HP ProBook 4 G2i 16の外観と重さ|本体は実測1,766g
- HP ProBook 4 G2i 16の画面|16:10で文書や表を縦に広く表示できる
- HP ProBook 4 G2i 16のキーボード|テンキーと日本語配列を写真で確認
- HP ProBook 4 G2i 16の端子とWeb会議機能|HDMI・有線LAN・USB-Cを搭載
- HP ProBook 4 G2i 16の性能を検証|CPUの処理能力とSSDの読み書き速度
- HP ProBook 4 G2i 16のメモリとSSD|16GB・512GBの使い方と交換時の注意点
- HP ProBook 4 G2i 16のバッテリーと充電|動画再生2時間後の残量は71%
- HP ProBook 4 G2i 16とAI PC版・14インチ版の違い
- HP ProBook 4 G2i 16のメリット・デメリットとおすすめの人
- まとめ|HP ProBook 4 G2i 16の評価と購入先
HP ProBook 4 G2i 16はどんなPC?登場時期とレビュー機の仕様
HP ProBook 4 G2i 16は、2026年に発表されたProBook 4 G2シリーズの16インチモデルです。テンキーや有線LANなど、オフィスで使う機器につなぎやすい装備を備えています。まず、製品の登場時期と今回のレビュー機の構成を整理します。
ProBook 4 G2シリーズは2026年発表のモデル
HPは2026年3月24日にProBook 4 G2シリーズを発表し、HP.comでは同年4月から順次販売する予定と案内しました。これは海外向けの発表で、日本国内の各モデルの発売日を示すものではありません。
出典:HPのProBook 4 G2シリーズ発表(2026年3月24日)
レビュー機はCore 7 360・16GB・512GBの構成
今回の貸与機の製品番号はDQ2X4PA#ABJです。以下は実機の表示と日本HPの仕様表をもとに整理した内容です。同じ製品名でも販売時期や構成によって仕様が異なります。掲載情報は2026年11月の確認時点のものです。
| 項目 | レビュー機の構成・確認内容 |
|---|---|
| 製品名 | HP ProBook 4 G2i 16 |
| 製品番号 | DQ2X4PA#ABJ |
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | Intel Core 7 360/6コア・6スレッド/最大4.8GHz |
| GPU・NPU | Intel Graphics(CPU内蔵)/NPU最大17TOPS |
| メモリ | 16GB(16GB×1)DDR5-5600 SO-DIMM/1スロット・最大32GB |
| SSD | 512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
| 画面 | 16インチ・16:10・1920×1200(WUXGA)/非光沢・最大輝度300cd/m² |
| キーボード | 日本語配列・テンキー付き・防滴/キーストローク1.5mm |
| 主な端子 | USB-C(20Gbps)×2、USB-A(5Gbps)×2、HDMI 2.1、有線LAN、ヘッドホン/マイク |
| 無線通信 | Wi-Fi 7/Bluetooth 6.0 |
| カメラ・認証 | 5MPカメラ、プライバシーシャッター、顔認証用IRカメラ、指紋センサー |
| サイズ | 約359.4×251.0×19.4〜20.4mm(公式仕様) |
| 重量 | 本体1,766g/ACアダプター・電源コード305g(実測) |
| バッテリー・充電器 | 56Wh/貸与機には65W USB-C GaNアダプターが付属 |
| 堅牢性 | MIL-STD-810Hの19項目に対応(公式仕様) |
出典:日本HP「HP ProBook 4 G2i 16」仕様表


Windows上の製品名には「HP ProBook 4 G2i 16 inch Notebook AI PC」と表示されます。ただし、今回のCore 7 360搭載機は、後半で比較するCore Ultra搭載の「HP ProBook 4 G2i 16 AI PC」とは別の構成です。製品名に加えてCPU型番と製品番号を確認すると見分けやすくなります。
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HP ProBook 4 G2i 16の外観と重さ|本体は実測1,766g
シルバーの落ち着いた外観で、画面を開くと16インチ機らしい大きさがあります。天板の仕上げや画面の開き方を写真で紹介し、持ち運ぶ際の重さも確認します。
指紋が目立ちにくいシルバーの天板と、ほぼ180度開く画面

天板の中央には、鏡面仕上げのHPロゴがあります。さらっとした手触りで、触った後の指紋や皮脂は目立ちにくく感じました。装飾の少ないデザインなので、職場の机にもなじみやすい見た目です。

開いた状態を背面から見ると、天板の上端に沿った細い溝がアクセントになっています。

キーボード面もシルバーで、キーは濃いグレー。パームレストの左下には「ProBook」のロゴがあります。画面の下には横長のヒンジが通っています。
画面はほぼ180度まで倒せました。机を挟んで向かいに座った相手に画面を見せたり、目線に合わせて角度を調整したりしやすい構造です。

日本HPの仕様ではMIL-STD-810Hの19項目に対応しています。ただし、落下や水濡れによる故障が起きないことを保証するものではありません。
本体1,766g・充電器込みで約2.07kg
PC本体だけでなく、実際に持ち出す荷物の重さを確認するため、本体とACアダプター・電源コードをそれぞれ量りました。結果は本体1,766g、充電器とコードは305gで、合計は2,071g(約2.07kg)でした。

| 量ったもの | 重量 | 持ち運びを考えるときの見方 |
|---|---|---|
| 本体 | 1,766g | 充電器を置いて移動するときの重さ |
| ACアダプター+電源コード | 305g | 外出先でも充電する場合に加わる重さ |
| 合計 | 2,071g | 充電器も持って出かける場合の重量 |

付属品は65WのUSB-C GaNアダプターです。USB-Cケーブルはアダプターと一体型で、面ファスナーでまとめられます。持ち出す電源コードまで含めると305gあり、外出先でも充電する場合は本体と合わせた約2.07kgが荷物に加わります。
カバンに入れて確認|小さなリュックには収まらなかった
本体は幅約35.9cm、奥行き約25.1cm。サイズの異なる2つの手持ちのリュックに入れて、収まり方を確かめました。

小さなリュックでは本体上部が大きくはみ出し、ファスナーを閉められませんでした。見た目の薄さだけで選ばず、PC本体が収納部に収まるかを確認したいところです。


大きい方のリュックには本体を収納でき、ファスナーも閉められました。下の写真が収納後の状態です。

実際に持ってみると、大きさも重さもあり、私には毎日の持ち歩きには負担に感じられました。自宅や職場でデスクトップPCの代わりに使い、必要なときに持ち出す用途なら選びやすいと思います。
HP ProBook 4 G2i 16の画面|16:10で文書や表を縦に広く表示できる
画面は16インチ、解像度は1920×1200のWUXGAです。ここで仕事用として注目したいのは、縦横比が16:10で、一般的なフルHD画面より縦方向に表示できる範囲が広いことです。

| 画面の仕様 | 作業するときの意味 |
|---|---|
| 16インチ | 文書や表を大きな画面で見たい人に向く |
| 1920×1200・16:10 | 同じ表示倍率なら、1920×1080のフルHDより縦方向に120ピクセル分広く表示できる |
| 非光沢 | 照明や自分の顔の映り込みを抑えやすい |
| 最大輝度300cd/m²(公式仕様) | 画面の明るさを示す公称値。室内を主な使用場所として考える際の目安 |
| タッチ非対応 | 画面を指で操作する使い方には対応しない |
縦方向の表示領域が増えると、Excelの行や文書の上下を一度に見渡しやすくなります。画面の大きさと合わせて、表計算や資料作成を中心に使う人にとって分かりやすい利点です。左右のベゼルは細く、上部中央にはカメラが入る部分があります。
ブラウザを左右に並べて、2つのページを見比べる

実際にブラウザのウィンドウを左右に並べると、2つのWebページを同時に表示できました。片方のページを参照しながらもう片方を確認でき、タブを切り替える手間を減らせます。
Webページによっては横スクロールが必要ですが、資料を見比べたり、調べものをしたりするときに、16インチの広さを生かせるのが利点です。
HP ProBook 4 G2i 16のキーボード|テンキーと日本語配列を写真で確認
右側にフルサイズのテンキーを備えた日本語キーボードです。数字を頻繁に入力する人は、画面の大きさと合わせて確認しておきたい部分です。配列やキーの大きさを写真で紹介します。
独立したテンキーと、上下が小さい矢印キー

公式仕様では、キーピッチは19.0×18.4mm、キーストロークは1.5mmで、防滴機能も備えています。メインのキーの右側にテンキーを収めた配置です。
- Enterキーは逆L字型の大きなキー
- テンキーの「0」は横長、「+」とEnterは縦長
- 上下の矢印キーは半分の高さで、PG UP・PG DNと兼用
- 右上にINS・DEL・HOME・ENDが独立して並ぶ
- 電源ボタンはキーボード右上の電卓キーの隣
- 右Altキーの隣にCopilotキーがある

テンキーは電卓に近い配置です。一方で、上下の矢印キーは左右キーより小さいため、表のセル移動などで矢印キーをよく使う人は、この部分を確認しておくとよいでしょう。

ファンクションキーには、画面の明るさや音量、ミュート、マイクのミュートなどが割り当てられています。マイクのミュートはF9キーで操作できる配列です。左ShiftキーにはFN LOCKの刻印もあります。


ボタン一体型のタッチパッドとパームレスト
タッチパッドはボタン一体型で、パームレストと同じシルバーです。公式仕様ではマルチタッチジェスチャーに対応しています。パームレスト右側には指紋センサーもあります。

クリック、2本指でのスクロール、指を開いたり閉じたりする拡大・縮小を試しました。いずれも問題なく操作でき、クリック感やスクロールのしやすさで気になる点はありませんでした。
HP ProBook 4 G2i 16の端子とWeb会議機能|HDMI・有線LAN・USB-Cを搭載
HDMI、USB-A、有線LANが本体にそろい、会議室のディスプレイや手持ちの周辺機器につなぎやすい構成です。端子の位置に加えて、Webカメラや生体認証も確認します。
左側面|HDMI・USB-A・USB-C×2・音声端子


| 左側面の端子 | 主な仕様 |
|---|---|
| HDMI | HDMI 2.1 |
| USB-A×1 | 5Gbps・給電対応 |
| USB-C×2 | 20Gbps/USB Power Delivery 3.1/DisplayPort 2.1 |
| ヘッドホン/マイク端子 | コンボジャック |
USB-C端子は充電と映像出力に対応しています。映像入力とノートPCへの給電に対応したUSB-Cモニターにつなげば、ケーブル1本で画面を映しながらPCを充電できます。選ぶ目安は、PCへ65W以上を給電できるモニターと、映像出力にも対応したUSB-Cケーブルです。充電専用のケーブルでは画面を映せません。
右側面|USB-Aと開閉式の有線LAN端子


右側面にはUSB-A(5Gbps)と有線LAN(RJ45)、ナノセキュリティロックスロットがあります。有線LAN端子は開閉式で、使わないときは下側のカバーが閉じる形です。ギガビット有線LANに対応しています。
USB-Aが左右に1つずつあるので、接続する機器や机の配置に合わせて挿す側を選べます。SDカードスロットは搭載していないため、SDカードから写真を取り込む場合は外付けカードリーダーが必要です。
5MPカメラ・物理シャッター・顔認証と指紋認証
画面上部中央に5MP(500万画素)カメラと、顔認証用のIRカメラがあります。カメラを使わないときは、上部のつまみを動かしてプライバシーシャッターでレンズを隠せます。

マイクはデュアルアレイ、スピーカーは底面手前の左右に配置されています。Windows Helloの顔認証と指紋認証に対応しており、パスワード入力を減らせる装備もそろっています。
カメラアプリで動画を撮影したところ、顔は明るく映っていました。録画した動画を再生すると、話した声も聞き取りやすく、今回の録画・再生では映像と音声に気になる点はありませんでした。
HP ProBook 4 G2i 16の性能を検証|CPUの処理能力とSSDの読み書き速度
処理性能は、CPUが計算やデータ処理をどれだけこなせるかと、SSDがデータをどれだけ速く読み書きできるかに分けて測定しました。以下では測定値の意味を説明し、旧世代の法人向けノートから買い替える場合の比較材料も示します。レビュー機はCore 7 360・メモリ16GB・SSD512GBです。
Core 7 360は6コア・6スレッド|事務作業を中心に検討するCPU
Core 7 360は、2026年第2四半期に登場したIntel Coreプロセッサー(シリーズ3)です。Pコア2個と低消費電力Eコア4個の合計6コア・6スレッド、最大周波数は4.8GHzで、CPU-ZでもこのCPUを搭載していることを確認しました。

コアは処理を担当する単位で、複数のコアを利用できるソフトでは仕事を分担できます。ただし、「Core 7」という名前や最大4.8GHzという数値だけでは、旧世代CPUとの速さの違いは分かりません。そこで、同じテストを行うGeekbenchで実際の処理能力を比較します。
Geekbench 7|旧世代Core i5の集計値を上回る結果
Geekbench 7は、画像処理やデータ圧縮などの処理を実行し、CPUの能力をスコアにするソフトです。シングルコアは1つのコアの処理能力、マルチコアは複数のコアを活用する処理の能力を見る指標です。同じバージョンのテストでは、どちらも数値が高いほど処理能力が高いことを示します。
| 今回の測定 | スコア | 見るポイント |
|---|---|---|
| シングルコア | 1,973 | 1つのコアで進む処理の速さを比較する |
| マルチコア | 6,711 | 複数のコアで分担する処理の速さを比較する |

買い替え時の目安として、Geekbench公式サイトのCPU別集計値と並べました。比較対象は、旧世代の法人向けノートにも搭載されている第11世代・第12世代のCore i5です。
| CPU・データの種類 | シングルコア | マルチコア |
|---|---|---|
| Core 7 360/今回のレビュー機の実測 | 1,973 | 6,711 |
| Core i5-1135G7/Geekbench公式の集計値 | 1,413 | 4,033 |
| Core i5-1235U/Geekbench公式の集計値 | 1,562 | 5,184 |
今回の結果は、Core i5-1135G7の集計値に対してシングルコアで約1.4倍、マルチコアで約1.7倍。Core i5-1235Uに対しても、それぞれ約1.3倍でした。第11・12世代のCore i5搭載ノートから買い替える場合、CPUの処理能力の向上を期待できる結果です。
他CPUはGeekbench 7の公開集計値(2026年11月5日確認)、本機は今回の実測値です。掲載した実測値は「Valid」と判定された有効な結果で、倍率は同じベンチマーク上での比較です。
中古モデルも比較したい方は、第12世代Coreを搭載したHP ProBook 450 G9の特徴と選び方も参考にしてください。
Cinebench 2026|CPUのマルチスレッド測定は585pts
Cinebench 2026では、3Dの室内画像をCPUで描画させます。複数のコアを使い続ける重い処理を、どれだけこなせるかを見るテストです。今回のCPU(Multiple Threads)のスコアは585ptsでした。

585ptsはCinebench 2026のマルチスレッド性能を比べるための値です。CPUを使う3D描画などが主な用途なら、候補機の同じテスト結果と比較する指標になります。本機を選ぶ際は、大画面や端子を生かす事務用途を中心に考えるのがよさそうです。
シングル測定は「Finish Rendering」から進まず、完了しなかったため結果は未取得です。画像には、取得済みのマルチ585ptsと、シングル測定中の状態が表示されています。
CrystalDiskMark|SSDは連続読み込み約6,507MB/s・書き込み約5,079MB/s
CrystalDiskMarkは、SSDからデータを読み出す速さと、保存する速さを調べるソフトです。3回・1GiB・Cドライブの設定で測定したところ、連続読み込みは6,506.81MB/s、連続書き込みは5,078.81MB/sでした。
MB/sは1秒間に転送できるデータ量を表します。今回の連続読み込みは約6.5GB/s、書き込みは約5.1GB/sに相当し、大きなファイルを連続して読み書きする際の高い転送性能を確認できました。写真や動画、容量の大きい資料などを本体のSSDで扱うときに生きる性能です。
| 測定項目 | 何を調べるか | Read/読み込み(MB/s) | Write/書き込み(MB/s) |
|---|---|---|---|
| SEQ1M Q8T1 | 複数の要求をまとめて処理する連続読み書き | 6,506.81 | 5,078.81 |
| SEQ1M Q1T1 | 要求を1つずつ処理する連続読み書き | 3,176.82 | 2,727.46 |
| RND4K Q32T1 | 小さなデータの読み書きを複数要求する処理 | 192.24 | 521.65 |
| RND4K Q1T1 | 小さなデータを1つずつ読み書きする処理 | 44.51 | 69.11 |

「SEQ1M」は大きなデータの連続読み書き、「RND4K」は小さなデータを細かく読み書きするテストです。大きなファイルの扱いには連続性能、アプリの起動などで発生する細かなデータの読み込みにはランダム性能も関係します。処理の内容が違うため、RND4Kの数値がSEQ1Mより小さくても、それだけで遅いという評価にはなりません。
測定結果から、今回搭載されていた512GB SSDは、仕事用として十分な読み書き性能を備えていると評価できます。一方、多数のアプリを同時に使うなら、SSDの速さに加えて次の章で説明するメモリ容量も重要です。
使って感じたこと|Web閲覧と基本操作では気になる遅さはなかった
実際に試したWeb閲覧では、特に気になる遅さはありませんでした。2つのブラウザ画面を並べた状態でも、ページを見たり切り替えたりする基本操作で困る場面はありませんでした。
CPUの測定では旧世代Core i5の集計値を上回り、SSDも高速な転送性能を示しました。これらを踏まえると、Web閲覧や文書作成を中心とする仕事用PCとして検討しやすい構成です。Web会議や多数のタブ、大きな資料を同時に開く使い方なら、メモリに余裕のある32GB構成も比較候補になります。
HP ProBook 4 G2i 16のメモリとSSD|16GB・512GBの使い方と交換時の注意点
メモリは作業中のアプリやデータを置く場所、SSDはファイルやソフトを保存する場所です。今回の構成はメモリ16GB・SSD512GB。容量の意味と、あとから増やしたい場合の方法を整理します。
メモリ16GBは一般的な事務作業向けの目安|多くの資料を併用するなら32GBも候補
メモリ容量が多いほど、同時に開いたアプリやデータを置く余裕が増えます。16GBは、ブラウザで調べながら文書を作成するなど、一般的な事務作業向けに選ぶ際の目安になります。
多数のタブや大きな資料、Web会議などを常に併用する人は32GBも比較するとよいでしょう。重要なのはインストールしたソフトの数よりも、同時に動かすアプリや開くデータが、どれだけメモリを使うかです。
| 項目 | 今回の構成・公式仕様 | 購入・交換時の意味 |
|---|---|---|
| 搭載容量 | 16GB×1 | 16GBのメモリ1枚でスロットを使用している |
| メモリ規格 | DDR5-5600 SO-DIMM | 交換用メモリを選ぶ際に確認する規格 |
| スロット数 | 1つ | 空きスロットにもう1枚追加する方法は使えない |
| 最大容量 | 32GB(日本HP公式) | 32GBにする場合は、搭載済みメモリを交換する |
| 搭載メーカー・型番 | Samsung/M425R2GA3PB0-CWMOD | 今回の貸与機に搭載されていた部品の記録 |


CPU-ZでもSamsung製16GBのDDR5-5600メモリを確認できました。DDR5-5600の「5600」はデータ転送速度の5,600MT/sを表します。CPU-ZのDRAM Frequencyは約2,800MHzで、クロックの立ち上がりと立ち下がりで転送するDDRの仕組みにより、1クロックあたり2回の転送で、約5,600MT/sになります。
購入前のポイントは、16GBから32GBにするには交換が必要なことです。初めから多くのメモリを使う予定なら、32GB構成を選ぶと、後日の部品交換を省けます。今回の実機確認では交換作業は行っていません。
SSD512GBは文書・資料の保存を中心に使いやすい容量
SSDの512GBは、文書やPDF、写真などをPC本体に保存するための容量です。Windows上では約477GBと表示されますが、これは容量の計算方法の違いによるもので、512GBの製品が約35GB分欠けているという意味ではありません。ここからWindowsやアプリの使用分を差し引いた領域に、ファイルを保存します。
文書や資料の保存が中心なら512GB構成を選びやすい一方、動画や大量の写真を本体にためる人は、より大きなSSDや外付けストレージも検討するとよいでしょう。
CrystalDiskInfoではSanDisk PC SN5100S、512.1GB、PCIe 4.0 x4接続と表示されました。PCIe 4.0 x4はSSDの接続方式で、性能の章で測定した毎秒約6.5GBの連続読み込みを支える仕様です。

底面の構造と、メモリ・SSDを交換する際の確認点

底面には横長のゴム足が2本と大きな吸気口、左右のスピーカーがあります。外から見えるネジは5本で、貸与機には「Demonstration Unit」のシールが貼られていました。
メモリやSSDの交換を考える場合は、対応部品と保守手順、保証の扱いを事前に確認してください。本記事のスロット数・最大容量は日本HPの公式仕様、搭載部品はソフトで読み取った情報に基づいています。
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HP ProBook 4 G2i 16のバッテリーと充電|動画再生2時間後の残量は71%
充電せずに動画を再生し、2時間後の残量を確認しました。あわせてバッテリーの劣化状況と、手持ちのUSB-C充電器で充電できるかも確認しています。
明るさ50%・バランス設定で、2時間で29ポイント消費
| 測定項目 | 条件・結果 |
|---|---|
| 使用内容 | 動画再生 |
| 画面の明るさ | 50% |
| 電源モード | バランス |
| 音量 | ミュート |
| 通信 | Wi-Fi接続 |
| 開始時の残量 | 100% |
| 2時間後の残量 | 71% |
| 消費した残量 | 29ポイント |
動画を2時間再生した後も、残量は71%でした。今回の条件では2時間で約3割を消費し、休憩中の動画視聴など、短時間の電源なし利用には余裕がある結果でした。
日本HPの仕様表には、JEITA Ver.3.0の動画再生9時間23分、アイドル16時間44分、MobileMark 30で最大4時間15分と掲載されています。これらは規定条件による公称値で、上表は今回の貸与機で確認した結果です。
満充電容量は設計容量の100%|レポート上の劣化は見られず

| 項目 | 表示された数値 |
|---|---|
| 設計容量 | 56,047mWh(約56Wh) |
| 満充電容量 | 56,047mWh(約56Wh) |
| 満充電容量/設計容量 | 100% |
| 充放電回数 | 3回 |
設計容量は新品時の容量の目安、満充電容量は確認時点で蓄えられると推定される電力量です。今回の貸与機は両方とも56,047mWhで、レポート上は容量の低下がない状態でした。
中古で購入する場合にも、満充電容量を設計容量で割ると、残っている容量の割合を把握できます。例えば同じ設計容量でも、満充電容量が80%になっていれば、今回の貸与機より蓄えられる電力量が少ない状態です。
手持ちのUSB-C充電器でも充電できた
付属の65W USB-C充電器に加え、手持ちのUSB-C充電器とケーブルを接続したところ、充電できることを確認しました。下の写真は、PC側と充電器側の接続状態です。


使用した手持ちのUSB-Cケーブルと充電器の外観も掲載します。


別の充電器を用意するなら、USB PD対応で、PCに接続するポートから65W以上を出力できる製品が選択の目安です。複数ポートの充電器は、スマートフォンなどを同時に充電するとPC側への出力が変わるため、ポートごとの出力も確認すると選びやすくなります。
HP ProBook 4 G2i 16とAI PC版・14インチ版の違い
ProBook 4シリーズは名前が似ていても、CPU、メモリスロット数、端子の仕様が異なります。ここではレビュー機を基準に、Core Ultra搭載のAI PC版、AMD版、14インチ版との選び分けを整理します。
Core Ultra搭載のAI PC版はメモリ2スロット・最大64GB
| 比較項目 | G2i 16(レビュー機) | G2i 16 AI PC | G2a 16 AI PC |
|---|---|---|---|
| CPU | Core 7 360 | Core Ultra 5 325(掲載構成) | Ryzen AI 5 430/AI 7 450(掲載構成) |
| メモリスロット/最大容量 | 1/32GB | 2/64GB | 2/64GB |
| USB-C | 20Gbps×2/DP 2.1 | 20Gbps×2/DP 1.4 | 10Gbps×2/DP 1.4 |
| 無線LAN | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6E |
| 実機レビュー | 今回測定 | 未測定 | 未測定 |
Core Ultra搭載のAI PC版は、メモリが2スロット・最大64GBの構成です。レビュー機は1スロット・最大32GBなので、メモリ容量や交換方法を重視する人は、この違いも比較材料になります。表は2026年11月に確認した日本HPの掲載構成を比較しています。
出典:日本HP・G2i 16 AI PC仕様表/日本HP・G2a 16 AI PC仕様表。販売時期や構成により異なります。
Core 7 360搭載機はCopilot+ PCの要件を満たさない
レビュー機のCore 7 360は、NPU最大17TOPSです。Microsoftが示すCopilot+ PCの要件には40TOPS以上のNPUが含まれているため、今回のモデルはCopilot+ PCの要件を満たしません。Core Ultra搭載のAI PC版は、掲載構成ではNPU最大47TOPSとなっています。
キーボードのCopilotキーや通常のクラウド型AIサービスと、Copilot+ PC専用機能の利用条件は別です。Web上のChatGPTやCopilotなどを使うために、Copilot+ PCである必要はありません。購入時は、利用したいAI機能がNPUを必要とするかで選び分けるとよいでしょう。
出典:Microsoft・Windows 11とCopilot+ PCの要件
14インチ版は持ち運び重視の比較候補|旧ProBook 450とも区別する
通勤や外出で頻繁に持ち歩く場合は、14インチのHP ProBook 4 G2i 14も比較候補です。画面の広さやテンキーを重視するか、カバンへの収まりや持ち運びを重視するかで検討すると選びやすくなります。今回は14インチ版の実機は確認していません。
中古で見かけるProBook 450 G7なども別世代の製品です。乗り換えを考える場合は、従来のシリーズ名や「Core 7」という表記だけで判断せず、CPU型番、画面、端子、メモリ構成を確認しましょう。
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HP ProBook 4 G2i 16のメリット・デメリットとおすすめの人
実機で印象に残ったのは、大きな画面と本体サイズ、テンキーや端子の充実ぶりです。使う場所と必要な装備によって評価が分かれるため、良かった点と気になった点を整理します。
メリット|大画面・テンキー・豊富な端子を仕事に使える
- 16インチ・16:10の画面で、文書や表を広く表示できる
- フルサイズのテンキーを搭載している
- HDMI・USB-A・有線LANを本体に備える
- シルバーの天板は指紋が目立ちにくく感じた
- 画面をほぼ180度まで開ける
- カメラシャッター、顔認証、指紋認証を備える
職場や自宅の机を主な置き場所として、Excelや資料作成をする人に合う構成です。特に、テンキーで数字を入力する機会や、有線LAN・HDMIにつなぐ機会が多い人は、本体に必要な装備がそろうメリットがあります。
デメリット|持ち歩く重さとメモリ1スロットに注意
- 本体と充電器・電源コードを合わせて約2.07kgになり、カバンにも相応の大きさが必要
- メモリは1スロット・最大32GBで、容量を増やすには既存メモリの交換が必要
- 上下の矢印キーが小さい
- SDカードスロットがない
- Core 7 360搭載機はCopilot+ PCの要件を満たさない
毎日長時間持ち歩く人や、将来64GB以上のメモリを使いたい人は、別の構成やモデルも比較した方がよいでしょう。本格的な3Dゲームや高負荷の動画編集を主目的とする場合も、専用GPUを搭載した機種を含めて検討したいところです。
まとめ|HP ProBook 4 G2i 16の評価と購入先
HP ProBook 4 G2i 16は、大画面・テンキー・有線LANなどを重視して、机で仕事をする人に合うノートパソコンです。今回の貸与機は本体1,766g、充電器と電源コード込みで約2.07kg。大きい方のリュックには収納できましたが、私には毎日の持ち歩きには重く感じました。画面の広さを生かして自宅や職場で使う用途に向いています。
今回の測定結果は、Core 7 360・メモリ16GB・SSD512GBのDQ2X4PA#ABJのものです。以下のHP公式リンクと商品カードで紹介するモデルは、それぞれレビュー機と構成が異なります。
HP公式|Core Ultra搭載のAI PC版も比較する
HP公式では販売中のProBookの構成や価格を確認できます。下の広告リンクで紹介するD8YQ4PAは、Core Ultra 5・メモリ16GB・SSD512GBのAI PC版です。レビュー機とはCPUが異なるため、希望する製品番号と構成を確認して選んでください。
Amazon・楽天市場でHP ProBook 4 G2i 16の価格を比較する
Amazon・楽天市場でも、HP ProBook 4 G2i 16の取り扱いを確認できます。CPUやメモリ容量など、希望する構成で価格を比較してみてください。
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購入前はCPU・メモリ・付属品・保証を確認する
新品・中古のどちらで購入する場合も、製品名だけでなく構成を確認することが大切です。仕事用の1台として長く使うために、次の点を確認しておきましょう。
- CPU型番:Core 7 360、Core 7 350、Core Ultraなどを区別する
- メモリ:搭載容量、スロット数、最大容量を確認する
- SSD・Office:必要な保存容量とOfficeの有無を確認する
- キーボード:日本語配列・テンキーなどを商品写真と仕様で確認する
- 充電器・保証:ACアダプターの付属、保証期間、返品条件を確認する
- 中古の場合:バッテリーの満充電容量と販売店の保証条件も確認する
大きな画面で作業したい、テンキーや有線LANを使いたいという人は、まず必要な構成を絞り、そのうえで価格と保証を比べると選びやすくなります。
中古も含めて予算や用途に合うモデルを探したい方は、HP ProBookの中古モデル比較と選び方もご覧ください。
