書きやすい卒論テーマとは?テーマを狭く絞ると書きやすくなる

卒論テーマは狭く絞る 卒論・論文のテーマ

「書きやすい卒論テーマ」というのは、一言でいうとテーマを狭く絞ったものです。

学生にテーマを選んでくださいというと、「日本のインバウンドについて書きます」「日本の小学校英語について書きます」という感じでとても広いテーマを選んできます。

「日本のインバウンドについて」なんていう題名で論文書いたら、どこに焦点をあてていいのかわからなくなり、書きにくく、まとまりのない論文になります。

そもそもこういった広いテーマはその分野の大家といわれる先生が書かれるものです。

テーマは狭く狭く絞るほうが絶対に書きやすいです。

ここではテーマを絞るとなぜ書きやすいのかその理由とテーマを絞る際の3つのポイントについて解説します。

最後に、具体的なテーマの絞り方とその例を紹介します。

なぜ卒論のテーマを狭く絞った方が書きやすいのか

最初になぜ卒論のテーマを狭く絞ったほうが書きやすいのかの理由についてお話します。

動画でも詳しく解説しています。

理由1テーマを絞ると焦点が定まりやすい

「日本のインバウンドについて」とか「小学校の英語教育について」なんていう題を見たら、まず、頭に浮かぶのは「何について書くんだろう???」ということです。

あまりにも壮大すぎて、どこに焦点をあてていいのかわからなくなり、まとまりのない論文になってしまいます。

一方、テーマを絞るとそのことだけ書けばいいので、焦点が定まりやすいです。

理由2集める資料が少なくてすむ

テーマが広くなると膨大な資料が必要になり、十分に集めきれなくなります。

つまり壮大なテーマに見合うためには、膨大な資料や論文を集める必要があります。

結局、集めきれず、十分に書ききれないとそれこそ薄いカルピスのような薄っぺらい論文になってしまいます。

一方、テーマを狭めればそれに関する資料の数も多くありませんので、楽です。

理由3内容の濃い面白い論文になる

薄いカルピスのような薄っぺらい論文というのは、読んでいて、面白くないです。

指導している先生は多くの発表を聞き、論文を読まなければなりません。

やはり面白くない発表ばかり聞かされていると眠くなります。

ありきたりなことを書いてある論文を読んでいても知的好奇心がくすぐられません。

ところが、漠然と日本のインバウンドや地方創生に関する研究ではなく、温泉地1か所に絞る、どこかの旅館1か所に絞るとそのような研究、あまりまだ行われていないですし、こちらも知らないこともあったりして、楽しく読むことができます。

時々、Google検索をしていて、面白そうな論文だなと思ってみてみると、それが卒論だったりすることもあります。

さすがに卒論を引用はしないですが、「面白い研究だな」と関心しながら読むことがあります。

範囲は狭くてもあることを濃く深く掘り下げた内容の論文のほうが、指導教員も読んでいて数倍楽しいです。

テーマを狭く絞る場合の3つのポイント

では、次に、テーマを狭く絞る際のポイントについてお話します。

とにかくテーマの狭いものであればいいかというとそういうことではありません。

  • 自分がもとにしたい論文か書籍が数点あるか
  • このテーマは社会貢献するか
  • トレンドになりつつありなおかつニッチ

ポイント① 自分がもとにしたい論文か書籍がある

これが一番重要です。

少なくても、自分がもとにしたい論文がある最低1~2本以上ある、あるいは、本があるというのが最低条件です。

たとえば、自分は埼玉県に住んでいて、公務員になりたいので、埼玉県のインバウンド調査や地方創生の研究をやりますといっても、そもそも論文自体がほとんどないですし、本もありませんので、難しいです。

文献検索サイトのサイニーで「埼玉県・インバウンド」で検索してみましょう。検索結果0です。

サイニーでの調べ方卒論の文献の探し方【CiNii・Google Scholarの使い方】を参考にしてください。

これでは、新しい分野の開拓になりますので、学生さんでは難しいでしょう。

ポイント② 社会貢献するか

次に考えてほしいのは自分が書きたいテーマが社会貢献するかどうかということです。

卒論なので、特に、新しいことを発見する必要はありませんが、それを研究することにより、どのように社会に貢献できるかを考えてみましょう。

たとえば、河童がいるのかいないのかという文献研究を行ったとします。それはそれでいいのですが、それを就活の場でとうとうと語ったら、かなり変わった学生だなと思われると思います。

また、実際に河童の研究が具体的にどのように社会貢献するのかといわれると???

研究というのは、やはり社会貢献ということを考えるべきでしょう。

社会貢献というのは絶対に必要なことではありませんが、就活などの面接などで何を大学で研究してきたのかを語る機会があったとき、社会貢献するテーマのほうが面接官を感動させることができます。

就活で卒論を最大限に活用しましょう。以下のリンクを参考にしてください。

ポイント③ トレンドになりつつあり、ニッチな分野を狙う

これはすべての研究分野にあてはまりませんが、社会科学系の学生さんには必要な視点かと思います。

これから社会に出て、日本を担っていくわけですから、日本、世界のトレンドを捉えていく必要があるでしょう。

また、トレンドになりつつある分野はまだあまり研究がなされていないので、興味を持ってもらえます。

特に、範囲を狭めて、ニッチな分野あるいは、ある分野とある分野を掛け合わせた学際的な研究は今後社会に出てからも役立つ視点だと思います。

テーマを狭めた具体的な方法と例

ここからはテーマを狭めた具体的な方法と例をインバウンド研究を例にいくつか紹介します。

なお、具体的なテーマに関しては以下のリンクを参考にしてください。

やり方① ある地域に絞る

テーマを絞るうえで簡単なのは、ある地域に絞っていくやり方です。

城崎温泉の例

ここ数年ものすごい勢いで外国人観光客が増えた兵庫県の「城崎温泉」について卒論を書くなら、「城崎温泉がなぜインバウンドで成功したのか」という問いを立てて、城崎温泉に関する目的として論文を書くなら以下のような感じになるかなと思います。

城崎温泉は以下のような論文があります。

  • 岩間絹世(2017) 「城崎温泉における観光まちづくりの展開 -リーダー集団の人間関係に着目して-」『E-journal GEO』61-65
  • 宇賀神 宰司(2017/08/29) 「外国人観光客が5年で36倍,城崎温泉の戦略とは」『日経ビジネス』1-3
  • MC Catalog+ やまとごころ編集部(2017/09/20) 「【専門家コラム Vol.18】インバウンド誘致で躍進する城崎温泉の戦略とは」

これらをもとに

  • 城崎温泉の現状(歴史・経緯・戦略など)
  • 分析結果をいくつかに分けて考察
  • まとめ・今後の課題

これらをまとめたら、立派な卒論になります。

余力があれば、「城崎温泉」の関係者のインタビューや現地での調査なども混ぜたらどうでしょう。

城崎温泉に関してはインバウンドの成功事例【温泉】外国人に人気の城崎温泉を参考に読んでください。

箱根町の例

外国人に人気の箱根町に絞っていくなら、論文・書籍、資料とも揃っています。

これらを駆使すれば、立派な論文になると思います。

やり方② 網羅的な本から掘り下げていく

なかなかテーマが絞れない・わからないという方は全体的に網羅した本を読んでそこから面白そうな話題を見つけて、その話題について掘り下げていくという感じです。

観光再生 サステナブルな地域をつくる28のキーワード」という本があり、最新のインバウンドの政策についていろいろ知ることができます。

そこから一つ面白そうなものを絞って、問いを作っていきます。

たとえば、「可能性に満ちたアドベンチャー・ツーリズム」という章がありますので、そこを掘り下げて、どこか面白い試みを行っている地域などがありましたら、そこに絞っていくという感じです。

こんな感じで、先生の専門分野の中で、自分が興味があるものの中で、何か興味があるものを絞って絞って、それに焦点を当てて卒論のテーマを選んでみましょう。

インバウンド関係の書籍は「インバウンド関係の方におすすめ本10選」を参考にしてください。

まとめ

ここではテーマを絞るとなぜ書きやすいのかその理由とテーマを絞る際の3つのポイント(関連した論文か書籍があるか・社会貢献するか・トレンドになりつつありなおかつニッチ)について解説し、最後に、具体的なテーマの絞り方とその例を紹介しました。

あくまでもこれらは私の独断と偏見ですので、ご自分の先生の意見と大きく異なることもありますので、最終的には先生のご意見に従ってください。

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