教育系の書きやすいおすすめの卒論テーマ【フィンランドの教育】

教育系の書きやすくおすすめの卒論テーマ 卒論のテーマ

教育といえば、フィンランドというぐらいフィンランドは教育の世界では有名です。

フィンランドは読解力を育てること、つまり読書を教育の根幹において成功を収め、教育水準を測定する調査PISAにおいて、常に好成績を残している国の一つです。

フィンランドの教育の根幹は「読書」にあります。

そのため、フィンランドは図書館の利用率は世界一で、2018年にオープンしたヘルシンキ中央図書館「Oodi(オーディ)」は世界一の図書館といわれております。

フィンランドは「暗記」というよりも「読書」を根幹とした教育を行い、他の教科の教育に展開し、素晴らしい結果を残しているのです。

そのようなフィンランドの教育は、教育系の卒論のテーマとして書きやすく、おすすめです。

ここでは最初に、フィンランドの教育について簡単に説明し、教育系の卒論として、フィンランドの教育が、なぜ書きやすく、おすすめなのかの理由を解説します。

つぎに各教科別にフィンランドの教育に関する書籍・論文を紹介し、最後に教育系の卒論テーマの決め方をフィンランドの教育を例にお話しします。

フィンランドの教育の特徴

フィンランドの教育の特徴を簡単にまとめますと以下の4つに集約できるかと思います。

  • 「平等な教育」の実現(どこに住んでも学習成果は同じ)
  • フィンランドの教育費は無償(学費だけでなく給食、教科書・教材、文房具、交通費も無料)
  • 地方分権型教育政策を採用(学校・教員が個性のある教育を行える)
  • 教員という職が人気があり教員の質が高い(大学院卒業資格が必要)

日本では、教える内容(学習指導要領)を同じにして均一化した教育をという方針ですが、フィンランドでは学校ごとに好きなようにカリキュラムを組むことができ、テキストも教え方も自由です。

「でも、これだけの成果は必ず出してくださいね」ということで、教えるものではなく、成果の均一化 つまり、「平等な教育」の実現 ということに重点を置いています。

この 「平等な教育」の実現 のために教育にかかる費用はほぼ無料ということで、子育てに教育費がかかって大変ということはありません。

また、教員になるためには大学院を卒業する必要があるため、教員自体が研究者としての素養も備えており、自ら研究・工夫しながら教育の質を上げる努力を行っています。

つまり、学校や教員が日本のように学習指導要領に縛られることがないため、個性的・斬新な教育を行うことができるのです。

フィンランドの教育についてもっと詳しく知りたい方はフィンランドの教育制度の特徴【平等な教育・教育費が無償】を参考にしてください。

フィンランドの教育がなぜ書きやすく、おすすめの卒論テーマなのか

フィンランドの地図

ここでは フィンランドの教育がなぜ書きやすく、おすすめの卒論テーマなのかその理由について解説します。

フィンランドの教育に関する日本語の論文が多い

フィンランドの教育が注目を集めたのは、2003年に行われたPISA(OECD生徒の学習到達度調査)の結果、トップクラスの学力を示したためです。

それ以来多くの研究者がフィンランドの研究に関する研究を行っていきました。

特に、日本のように学習指導要領に縛れることなく、フィンランドは地方分権型教育政策を採用しているので、各学校・各教員が個性のある面白い授業を行うことができるため、興味をもつ研究者が多いのです。

研究者が多いということは、それだけ論文が多いということです。

CiNiiでフィンランド+教育、フィンランド+英語、フィンランド+数学,フィンランド+体育などと入れて検索してみてください。

どれもかなりの量が出てきます。

他の国でしたら、そんなたくさん出てきませんよ。

そのテーマに関する論文がないとと書くことがなく、卒論として成り立ちませんが、論文が多ければ、それらをまとめるだけでも卒論として成り立ちますので、フィンランドの教育に関しては論文探しに困ることはありません。

CiNiiの使い方については文献の探し方【CiNii・Google Scholarの使い方】を参考にしてください。

動画もありますので、こちらも参考にしてください。

フィンランドの教育に関する日本語の書籍が多い

研究者はまず論文で研究成果を発表します。

その後に、それらをまとめたものを学術書籍として、あるいは、一般向けにわかりやすい一般書籍として出版します。

つまり、論文が先で書籍が後なのです。

また、書籍は一般向けですと、論文と比べてわかりやすく書かれていることが多いです。

下記でフィンランド関係の書籍を教科別にご紹介しますが、いろいろな教科のフィンランドの書籍があります。

このようにフィンランドの教育関係の書籍が多いということは、卒論を書く学生さんにとってはラッキーなことで、論文よりも書籍はわかりやすいので、わかりやすい・読みやすい資料が多いということになります。

教育系の会社の就活などに有利

このように資料や本が多いので、フィンランドの教育は卒論テーマにおすすめですが、特に、教育関係に就職したいと思っている学生さんにおすすめです。

子ども関係の教材やスクールで「フィンランド式」とかいうの見たことないでしょうか。

よくわからず適当につけているなと思われるものもありますが、それくらい教育関係の世界では、フィンランドというのは有名なのです。

就活の面接のときに、フィンランドの教育についてきちんと語れると教育関係の会社なら興味を持って聞いてくれると思います。

ただし、教職を狙う方には、フィンランドの教育のテーマはあまりおすすめしません。

教職を狙う方は、ご自分の教科の日本での研究をテーマにすることをおすすめします。

フィンランドの教育の良さを強調するということは、日本の教育をある意味批判することになります。

批判ばかりする人をあまり採用したくないですよね。

ですので、教職を狙う方は、他国の教育制度を研究するよりも、自分の教科に関する実践研究を行って、「自分を採用したらこんなことができるよ」というのをアピールしたほうがいいでしょう。

就活と卒論に関しては「就職の面接で語れるもの・アピール欄に書けるものを戦略的に選ぶ」を参考にしてください。

フィンランドの教育に関する教科別の資料(書籍・論文)

フィンラドの都市

ここでは フィンランドの教育に関する教科別の資料(書籍・論文) をご紹介します。

フィンランドの教育全般

フィンランドの教育全般に関しては、書籍がありますので、書籍をご紹介します。

まずは、これらを読んでみて、どこに自分が興味あるのかを考えてみてください。

フィンランド×日本の教育はどこへ向かうのか: 明日の教育への道しるべ

2020年出版:フィンランドと日本の教育を客観的なデータで解説しています。

主な内容 

  • フィンランドの教育の虚実
  • 日本の学校教育へのフィンランドの教育の影響
  • なぜ,フィンランドはPISAで成功したのか?
  • 「虚像」から見える「実像」
  • 日本とフィンランドの教育のこれまで
  • 世界的潮流の中のフィンランドとその教育
  • フィンランドの教育の「いま」
  • フィンランドの教育が語るもの
  • 教科等横断的な資質・能力と汎用的な資質・能力    
  • 次代に生きる子どもたちに必要な資質・能力
  • これからの時代に求められる資質・能力
  • 日本の学習指導要領改訂とそこで求める資質・能力
  • フィンランドの教育の今後の課題  

フィンランドの教育はなぜ世界一なのか

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新潮社
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2019年出版:フィンランドの教育はなぜ世界一なのか という理由を様々な観点から解説しています。

主な内容

  • 出産は手ぶら、ベビーカー連れは運賃無料/家庭保育やベビーシッターの助け/朝食、昼食、おやつが出るフィンランドの保育園
  • 東京の保育園は親が忙しい/保育園は生涯学習の一環/保育料の無償化、保育士の給与/女性の社会進出は70年代頃から
  • 入学式はない/テストもない/服や髪についての校則はない/禁止された体罰/運動会やクラブ活動はない/教科書検定制度もない
  • どうやって、私はそれが正しいと判断できるか/子どもには様々な権利がある/12歳から始まる様々な権利/権利と義務=ルール
  • 学校では法律が遵守される/思想と言論の自由、一人で解決できない時/知るとは何か/人はどう生きるべきか
  • ネット上のいじめには、法律と警察も視野に入れてアドバイス/あなたは、一人ぼっちではない/いじめは関わり合いのスキルの問題
  • 学習する義務はあるが、学校に行く義務はない/ホームスクールという選択/普通高校と職業学校/高校の時間割は自分で作る
  • 無理がない学習ローンの返済/大学の仕組み/学生も大学の運営に参加/どうやって仕事をみつけるのか
  • 兵役義務/愛国教育と独立の歴史/軍隊での生活/「兵士の誓い」/日当や諸手当/シビルサービスという選択肢
  • 非加入を許されなかった日本のPTA/弁護士の必要性/フィンランドの保護者組織「親達の同盟」/加入率は10%

競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功

2006年出版:ちょっと古いですが、フィンランドの教育では有名な本です。こちらは読んでおいたほうがいいです。

主な内容

  • なぜ世界一になったのか
  • フィンランドとはどんな国か
  • フィンランドの子どもたちはなぜよく学ぶのか
  • 学習とは知識の受容ではない
  • 教え合い、学び合いから知識が作られる
  • フィンランドの教育背景
  • 教室も学校もファミリー
  • 福祉としての教育
  • 特別なニーズに対応した教育
  • 世界標準の学力に向けて
  • 明日の市民のための学力-OECDの動向
  • コンピテンシーの登場-DeSeCo計画

フィンランドの英語教育

フィンランドは日本と同様に、英語は公用語ではありませんが、国民全体が英語が上手です。

もちろん日本と比べてアルファベットの国(多くのヨーロッパ諸国)の方が、英語と言語構造が似ているということもあり、総じて英語が上手な方が多いですが、ヨーロッパでも英語があまり通じない国(ポルトガルなど)もあります。

そういったことを考えるとやはりフィンランドの英語教育はかなりうまくいっていると認めざるおえないでしょう。

どの本も大学の英語教育専門の研究者が書いた書籍です。

フィンランド人はなぜ「学校教育」だけで英語が話せるのか

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フィンランドの英語教育の全般について知りたい方はこちらを。

具体的に以下のようなことが学べます。

  • 町のふつうの人がふつうに英語を話す
  • フィンランドもかつては文法重視、訳読重視だった
  • 驚きの小学校英語教育―分厚いワークブック
  • 中学英語もすごい、高校英語はもっとすごい―身近な問題を論じ合う
  • 先生はこうやって教えている―教師の自律性のある授業
  • フィンランド方式がうまくいった理由―教師は教えるプロ
  • フィンランドの英語教育から何が学べるのか―日本の未来の英語教育への示唆

フィンランドの大学における小学校英語担当教員養成システム

大学の小学校の英語教員養成について書かれた本です。

英語が小学校で教科になった今、日本でもどのように小学校の英語の教員養成を行うべきかなどとても参考になります。

こんな内容が学びます。

  • フィンランドの 外国語教育制度
  • フィンランドの 教員養成制度
  • フィンランドの 小学校英語担当教員の養成
  • フィンランドから学べること

フィンランドの小学校英語教育

フィンランドの小学校の英語教育全般について知ることができます。

具体的に以下のようなことが学べます。

  • フィンランドの教育制度の概要
  • フィンランドの小学校英語教育の背景
  • フィンランドの小学校英語教育の実際
  • フィンランドの小学校英語担当教員養成
  • 日本の小学校英語教育への示唆

フィンランドの数学教育

フィンランドの数学教育に関する書籍です。

フィンランドの算数・数学教育

フィンランドの子どもたちは、塾も予備校もない、参考書もほとんどない国で、生徒の数学的リテラシーはどのように育まれるのかを調査した本です。

フィンランドの数学教育に関して以下のような内容が学べます。

  • フィンランドの教育の概要(教育制度;教育環境)
  • 算数・数学の国家カリキュラム(国家カリキュラムの概要;小・中学校算数・数学カリキュラムの特徴;高等学校数学カリキュラムの特徴;国家カリキュラムの作成と評価)
  • 算数・数学の教科書(小学校の教科書;中学校の教科書;高等学校の教科書;教科書の作成)
  • 算数・数学の授業(小学校の授業;中学校の授業;高校の授業;大学入学資格試験と授業)
  • 算数・数学教育に関わる教員養成(教員養成の概要;小学校(算数科)教員の養成
  • 小学校教員志望の学生とのインタビュー中学校・高等学校(数学科)教員の養成)

フィンランドの食育(サペーレ・メソッド)

最後にちょっと変わった本を紹介します。

フィンランドの食育のサペーレ・メソッドについての書籍です。

人はこうして「食べる」を学ぶ

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サペーレ・メソッドについて知りたい方、食育についてもっと知りたい方はこちらをぜひお読みください。

さすがフィンランド。食べることもしっかりした教育しています。

以下のような内容が学べます。

  • 好き嫌い-遺伝と学習
  • 記憶-におい・風味・郷愁
  • 子供の食べ物-「子供食」と「大人食」
  • 食べさせる-愛情と責任
  • 兄弟姉妹-性別とプレッシャー
  • 飢え-空腹と満腹
  • 摂食障害-治療の現場から
  • 変化-日本食と食育

フィンランドの理科教育

フィンランドの理科教育に関する書籍はないので、論文をいくつかご紹介します。

フィンランドの社会教育

フィンランドの社会教育に関する書籍はないので、論文をいくつかご紹介します。

フィンランドの音楽教育

フィンランドの音楽教育に関する書籍はないので、論文をいくつかご紹介します。

フィンランドの体育教育

フィンランドの体育教育に関する書籍はないので、論文をいくつかご紹介します。

フィンランドの美術教育

フィンランドの美術教育に関する書籍はないので、論文をいくつかご紹介します。

教育系の卒論テーマの決め方(フィンランドの教育を例に)

ここからは教育系の卒論テーマの決め方をフィンランドの教育を例に解説します。

テーマを絞る

まず、間違っても漠然と「フィンランドの教育について」なんていう広いテーマで卒論は書かないようにしてください。

そんな広いテーマで書いたら、最終的に収拾がつかなくなります。

自分の所属する教科か、あるいは関心のある教科か話題など、上記の書籍や論文を読んで、テーマを絞っていきましょう。

詳しくは「卒論・論文のテーマは狭く絞る」と以下の動画を参考にしてください。

資料・論文を探す

ある程度、テーマが決定したら、上記で紹介した書籍や論文などから自分が興味を持った章や面白いと思った部分に関連した論文があるかをCiNii(論文検索サイト)で探しましょう。

CiNiiの使い方については卒論の文献の探し方と以下の動画を参考にしてください。

問いを設定する

ある程度テーマが決まったら、論文の骨子になる「問い」を作っていきましょう。

「問い」の例として以下のような例が考えられます。

  • 「~と~はどこがどのように違うのか?」
  • 「どうしてか?」

その問いに答えることがその研究の目的となります。

たとえば、「フィンランドの小学校の英語教育は日本の小学校の英語教育のどのように異なるのか」とい問いを立てることができます。

その問いを明らかにしていく、つまり、フィンランドと日本の小学校の英語教育の違いを明らかにすることが研究(卒論)の目的になります。

もっと具体的にいうと、フィンランドと日本の小学校の英語教育の相違点をいくつかにわけて、事例をあげながら答えていけば、立派な卒論になります。

「問い」に関する詳しい解説は以下の2つのリンクを参考にしてください。

また、こちらの動画を参考にしてください。

問いが作れ、それに対する答えがさっといえるようでしたら、卒論として書けるでしょう。

その資料をどんどんまとめて書いていきましょう。

具体的な書き方に関しては、以下のリンクを参考にしてください。

おわりに

ここでは、フィンランドの教育が教育系の卒論として、なぜ書きやすく、おすすめなのかの理由について解説しました。

まとめますと、以下の3つが理由になります。

  • フィンランドの教育に関する日本語の論文が多いので、卒論が書きやすい。
  • フィンランドの教育に関する日本語の書籍が多いので、卒論が書きやすい。
  • 多くの教育系の会社がフィンランドの教育に興味を持っているので、就活などに有利

また、各教科別にフィンランドの教育に関する書籍・論文を紹介し、教育系の卒論テーマの決め方をお話ししました。

卒論のテーマの決め方に関しては、以下の2つでもっと詳しく解説しています。

なお、文系の方で教育系以外の卒論テーマにも興味のある方は以下の記事も参考にしてください。

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