英語の論文・エッセイの序論(イントロダクション)の書き方!

英語で論文序論の書き方 レポート・卒論・論文の書き方

ここでは具体的な序論(イントロダクション)の英語の例を使って、序論の書き方を学びます。

序論で書く内容や形式は基本的には、日本語の場合と同じですが、英文特有のルールがいくつかあります。

ここでは英語のエッセイや論文の序論を書く上での7つの重要ポイントについて解説します。

簡単にまとめると以下の5つです。

  • 特殊な単語は最初に出てきたときに定義を行う
  • 長い単語は省略語を使う
  • hereinafterを使って省略語を使う
  • 現在完了形を必要に応じて使う
  • 逆三角形に書く
  • 問いに落とし込んでいく
  • 論文の目的を最後に書く

以下では実際の序論を使いながら詳しく解説します。

英語の序論(イントロダクション)の例

小学校の英語に対する動機づけに関する実際に国際誌に掲載された論文を例に解説します。

Motivational model of English learning among elementary school students in Japan System Volume 41, Issue 3, September 2013, Pages 706-719が引用元です。

以下が序論の部分です。

ラインマーカや青や赤い文字のところを以下で解説します。

As English has continued to grow in importance as a language of international communication, governments in eastern Asia have increasingly regarded English language education as important for participation in international society. This recognition has led recently to various eastern Asian countries’ rapid introduction of English programs at the elementary school level (Butler, 2007).

In Japan, the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (hereinafter, MEXT, 2001) introduced the Period for Integrated Study, a period allotted for multi-disciplinary
study such as international understanding or health and welfare,
into the regular school curriculum for third through sixth grades of elementary school. During the Period for Integrated Study, English activities were established as a component of international understanding. Furthermore, MEXT (2008) announced a new curriculum formulation by which English instruction would be conducted once a week for fifth and sixth grade students. The new curriculum formulation  emphasizes autonomous and self-motivated learning, which is an important goal of English education in Japanese elementary schools.

A theoretical approach that specifically examines autonomy is self-determination theory (SDT), referring to the degree to which motivation is regarded as internal and how varying levels of this self-determination influence the selection of actions (Deci and Ryan, 1985). SDT can contribute greatly to our understanding of issues related to motivation in education because it presents clear hypotheses related to conditions that would hinder or facilitate students’ motivation (Vallerand, 1997). Several researchers (e.g., Hiromori, 2006; Noels et al., 1999; Noels et al., 2000) have incorporated certain elements of SDT to explain second language (L2) motivation. However, only a
few attempts have been undertaken to study incorporation of SDT into L2 classes for children (e.g., Carreira, 2012; Wu, 2003). No study of age differences related to SDT has been reported in second language acquisition (SLA). In the field of educational psychology, issues related to students of the middle and higher grade levels have received much attention because of the changes that children undergo in terms of educational environment and developmental changes. More attention should be devoted to differences between middle and higher grades and to examination of their differences, which might elucidate how we can differentiate teaching strategies between those used for middle and higher grades. Therefore, this study examines a motivational model of English learning and explores how differently students of middle and higher grades are motivated in English classes from the perspective of SDT.

ポイント1 定義は一番最初に出てきたところで

青字を見てください。

論文の特徴の一つとして、特殊な単語は必ず定義をするということです。

最初に出てきた部分で定義をしなければなりませんので、序論の部分で定義をすることが多いです。

Period for Integrated Study, a period allotted for multi-disciplinary study such as international understanding or health and welfare

これは何を意味しているかといいますと、Period for Integrated Study(総合学習の時間)の説明をしています。日本語の論文でもそうですが、特殊な語句ははじめて出てくるところで定義の説明をします。

日本人なら、総合学習の時間といってわかると思いますので、必要ないかもしれないですが、英文の場合は読者が外国人も含まれますので、Period for Integrated Studyについては説明が必要です。

self-determination theory (SDT), referring to the degree to which motivation is regarded as internal and how varying levels of this self-determination influence the selection of actions (Deci and Ryan, 1985).

SDT(自己決定理論)の定義をしています。

ここではrefer toを使って定義をしています。

ポイント2 最初に全部書いて、その後は省略語を使う

ピンクのラインマーカを見てください。初めに出てきたときは、スペルアウトしてその後に省略語を書いています。

その後は、省略語を使います。

self-determination theory (SDT)→SDT

second language (L2)→L2

second language acquisition (SLA)→SLA

ポイント3 hereinafter の意味は「ここから先は」

Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (hereinafter, MEXT, 2001)

Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology の意味は文部科学省です。

教育系の論文を書く方はよく使います。

これを毎回書くのは、長いし、読むほうも大変なので、「ここから先は(hereinafter) MEXTと略すよ」といういうことです。

MEXT (2008)ではMEXTだけになっています。

ポイント1と似ているのですが、ポイント1では、各単語の最初の文字(レター)を集めて省略語を作っていますが、ポイント2では「そのような特別な規則はなく、単にこれからこれをこう呼ぶよ」というときにhereinafterを使います。

ポイント4 現在完了形を使う

has continuedなどの赤の文字を見てください。現在完了形が使われいます。

現在完了形を論文で使うことはあまりありませんが、このように研究の背景を述べる部分では、過去から現在に続いていることを述べていくのに現在完了形が使われています。

現在完了形の詳細な説明は現在完了と過去形の違い!haveは過去と現在をつなげる橋(他サイトになります)を参考にしてください。

ポイント5 逆算三角形に書く

青のラインマーカーを見てください。

Asia  → Japan

というように概念が狭まっているのがわかりますね。

序論というのはよく逆三角形に書いていけとと言われます。

これはどういうことかといいますとまず一般的なことから入っていって、そこからだんだんその範囲を狭めて特定的なことに狭めていくということです。

アジアという広い概念を論じています。次に日本の事情を書いています。

ポイント6 問いに落とし込んでいく

逆三角形にだんだんその範囲を狭めて特定的なことに狭めて、そして最終的に「問い」に落とし込んでいくのが序論です。

ここが問いになります。

More attention should be devoted to differences between middle and higher grades and to examination of their differences, which might elucidate how we can differentiate teaching strategies between those used for middle and higher grades.

特に、最後の部分のhow we can differentiate teaching strategies between those used for middle and higher grades.「どのように中学年と高学年で戦略を変えて教えていくか」が具体的な問いです。

ポイント7 論文の目的を最後に書く

最後に本論文の目的、つまりこの論文は何を明らかにするものなのかを明らかにします。

言葉をかえれば、ポイント7の問いに答えていくのが本研究の目的です。

Therefore, this study examines a motivational model of English learning and explores how differently students of middle and higher grades are motivated in English classes from the perspective of SDT.

これは個人的な好みかもしれませんが、私はtherefore, thusなどをよく使います。

ポイント5~7までの詳しい解説(序論の書き方)は「卒論・論文・レポートの序論(はじめに)の書き方」をご覧ください。

日本語の論文の書き方ですが、考え方は同様です。

また、動画も参考にしてください。

序論(はじめに)の書き方のコツ・問いを見つける【レポート・卒論・論文の書き方 】

おわりに

ここでは英語のエッセイや論文の序論を書く上での7つの重要ポイントについて解説しました。

簡単にまとめると以下の7つです。

  • 特殊な単語は最初に出てきたときに定義をする
  • 長い単語は省略語を使う
  • hereinafterを使う
  • 現在完了形を必要に応じて使う
  • 逆三角形に書く
  • 問いに落とし込んでいく
  • 論文の目的を最後に書く

ここで学んだことを本格的に学びたい方はAPAをお勧めします。特に、心理・教育系の方は熟読してください。

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