英語の卒論・エッセイ・論文の書き方【序論・イントロダクション】

英語で論文序論の書き方 レポート・卒論・論文の書き方

英文学科の大学生ですと、英語で卒論を書かなければならない学生さんも多いのではないでしょうか。

また、大学院生の方の中には、英語でエッセイや論文を書かなければならない方もいらっしゃり、どのように書いたらいいか困っている方も多いのではないかと思います。

今の時代は、AIの発達でDeepL翻訳を上手に利用すれば、かなり容易にそれなりの英文が楽に書けるようになりました。

ただ、論文は翻訳しただけでは十分でなく、論文独特の形式やルールなどに従って書く必要があります。

そこでここでは特に、英語の序論(イントロダクション)の書き方に焦点を絞って、英語の論文・エッセイ独特の形式やルールを以下の7つのポイントにまとめました。

  1. 特殊な単語は最初に出てきたときに定義を行う
  2. 長い単語は省略語を使う
  3. hereinafterを使って省略語を使う
  4. 現在完了形を必要に応じて使う
  5. 逆三角形に書く
  6. 問いに落とし込んでいく
  7. 論文の目的を最後に書く

なお、ポイント5~7に関しては日本語で序論を書くときにも当てはまりますので、 「卒論・論文・レポートの序論(はじめに)の書き方」 を参考にしてください。

また、動画も作成しましたので、動画も併せてご覧ください。

自己紹介
大学の教員で国際誌・学会誌・大学紀要などに多くの英語・日本語の論文を発表してきました。Language Learning, The Modern Language Journal, Systemなどの言語教育系の国際誌の査読者もやっています。

英語の序論(イントロダクション)の例

以下で国際誌に掲載されてた論文の英語の序論を例に、詳しく解説します。小学校の英語に対する動機づけに関する論文を例に解説します。

Motivational Model of English Learning among Elementary School Students in Japan 

System Volume 41, Issue 3, September 2013, Pages 706-719が引用元です。

以下が序論の部分です。

ラインマーカや色付きの文字のところを以下で解説します。

As English has continued to grow in importance as a language of international communication, governments in eastern Asia have increasingly regarded English language education as important for participation in international society.

This recognition has led recently to various eastern Asian countries’ rapid introduction of English programs at the elementary school level (Butler, 2007).

In Japan, the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (hereinafter, MEXT, 2001) introduced the Period for Integrated Study, a period allotted for multi-disciplinary
study such as international understanding or health and welfare,
into the regular school curriculum for third through sixth grades of elementary school.

During the Period for Integrated Study, English activities were established as a component of international understanding.

Furthermore, MEXT (2008) announced a new curriculum formulation by which English instruction would be conducted once a week for fifth and sixth grade students.

The new curriculum formulation emphasizes autonomous and self-motivated learning, which is an important goal of English education in Japanese elementary schools.

A theoretical approach that specifically examines autonomy is self-determination theory (SDT), referring to the degree to which motivation is regarded as internal and how varying levels of this self-determination influence the selection of actions (Deci and Ryan, 1985).

SDT can contribute greatly to our understanding of issues related to motivation in education because it presents clear hypotheses related to conditions that would hinder or facilitate students’ motivation (Vallerand, 1997).

Several researchers (e.g., Hiromori, 2006; Noels et al., 1999; Noels et al., 2000) have incorporated certain elements of SDT to explain second language (L2) motivation.

However, only a few attempts have been undertaken to study incorporation of SDT into L2 classes for children (e.g., Carreira, 2012; Wu, 2003).

No study of age differences related to SDT has been reported in second language acquisition (SLA).

In the field of educational psychology, issues related to students of the middle and higher grade levels have received much attention because of the changes that children undergo in terms of educational environment and developmental changes.

More attention should be devoted to differences between middle and higher grades and to examination of their differences, which might elucidate how we can differentiate teaching strategies between those used for middle and higher grades.

Therefore, this study examines a motivational model of English learning and explores how differently students of middle and higher grades are motivated in English classes from the perspective of SDT.

ポイント1 定義は一番最初に出てきたところで

青字を見てください。

論文の特徴の一つとして、特殊な単語は必ず定義をするということです。

最初に出てきた部分で定義をしなければなりませんので、序論の部分で定義をすることが多いです。

Period for Integrated Study, a period allotted for multi-disciplinary study such as international understanding or health and welfare

これは何を意味しているかといいますと、Period for Integrated Study(総合的な学習の時間)の説明をしています。日本語の論文でもそうですが、特殊な語句ははじめて出てくるところで定義の説明をします。

日本人なら、「総合的な学習の時間」といってわかると思いますので、必要ないかもしれないですが、英文の場合は読者が外国人も含まれますので、Period for Integrated Studyについては説明が必要です。

self-determination theory (SDT), referring to the degree to which motivation is regarded as internal and how varying levels of this self-determination influence the selection of actions (Deci and Ryan, 1985).

SDT(自己決定理論)の定義をしています。

ここではrefer toを使って定義をしています。

ポイント2 最初に全部書いて、その後は省略語を使う

ピンクのラインマーカを見てください。初めに出てきたときは、スペルアウトしてその後に省略語を書いています。

その後は、省略語を使います。

self-determination theory (SDT)→SDT

second language (L2)→L2

second language acquisition (SLA)→SLA

ポイント3 hereinafter の意味は「以下~とする」

Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (hereinafter, MEXT, 2001)

Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology の意味は文部科学省です。

教育系の論文を書く方はよく使います。

これを毎回書くのは、長いし、読むほうも大変なので、「以下ここから先は(hereinafter) MEXTと略すよ」といういうことです。

MEXT (2008)ではMEXTだけになっています。

ポイント2と似ているのですが、ポイント2では、各単語の最初の文字(レター)を集めて省略語を作っていますが、ポイント3では「そのような特別な規則はなく、単にこれからこれをこう呼ぶよ」というときにhereinafterを使います。

ポイント4 現在完了形を使う

has continuedなどの赤の文字を見てください。現在完了形が使われいます。

現在完了形を論文で使うことはあまりありませんが、このように研究の背景を述べる部分では、過去から現在に続いていることを述べていくのに現在完了形が使われています。

一言で現在完了形を説明すると、過去と現在をつなげる時制であり、過去の出来事が今に何らかの影響を及ぼしている場合に現在完了形を使います。

haveが過去と現在をつなげる橋のような役割をしています。

現在完了形の詳細な解説は現在完了と過去形の違い!haveは過去と現在をつなげる橋(他サイトになります)を参考にしてください。

または、こちらの動画を参考にしてください。

ポイント5 逆算三角形に書く

青のラインマーカーを見てください。

Asia  → Japan

というように概念が狭まっているのがわかりますね。

序論というのはよく逆三角形に書いていけと言われます。

これはどういうことかといいますとまずその研究の背景の一般的なことから入っていって、そこからだんだんその範囲を狭めて特定的なことに狭めていくということです。

アジアという広い概念を論じています。次に日本の事情を書いています。

詳しくは 「卒論・論文・レポートの序論(はじめに)の書き方」を参考にしてください。

ポイント6 問いに落とし込んでいく

逆三角形にだんだんその範囲を狭めて特定的なことに狭めて、そして最終的に「問い」に落とし込んでいくのが序論です。

ここが問いになります。

More attention should be devoted to differences between middle and higher grades and to examination of their differences, which might elucidate how we can differentiate teaching strategies between those used for middle and higher grades.

特に、最後の部分のhow we can differentiate teaching strategies between those used for middle and higher grades.「どのように中学年と高学年で戦略を変えて教えていくか」が具体的な問いです。

「問い」の例として以下のような例が考えられます。

  • 「~はどのようになっているか?」
  • 「~と~はどこがどのように違うのか?」
  • 「どうしてか?」

ポイント7 論文の目的を最後に書く

最後に本論文の目的、つまりこの論文は何を明らかにするものなのかを明らかにします。

言葉をかえれば、ポイント6の問いに答えていくのが本研究の目的です。

Therefore, this study examines a motivational model of English learning and explores how differently students of middle and higher grades are motivated in English classes from the perspective of SDT.

これは個人的な好みかもしれませんが、私はtherefore, thusなどをよく使います。

序論の書き方のまとめ

序論の書き方は「卒論・論文・レポートの序論(はじめに)の書き方」をご覧ください。

日本語の論文の書き方ですが、考え方は同様です。

また、動画も参考にしてください。

ここでは英語のエッセイや論文の序論を書く上での7つの重要ポイントについて解説しました。

簡単にまとめると以下の7つです。

  • 特殊な単語は最初に出てきたときに定義をする
  • 長い単語は省略語を使う
  • hereinafterを使う
  • 現在完了形を必要に応じて使う
  • 逆三角形に書く
  • 問いに落とし込んでいく
  • 論文の目的を最後に書く

また、英文をレポート・卒論・論文を書いている方は、英会話スクールの無料体験やお試しレッスンなどを上手に利用しましょう。

英文でよくわからない部分などをまとめておいて、英語ネイティブの講師にわからないところ、不安なところをまとめて質問するのです。

英文をただチェックしてもらうだけよりも、実際に英語ネイティブとコミュニケーションもしながらチェックしてもらうので、英会話も上達して一石二鳥です。

日本人の先生や英語を母語としない国の先生では、微妙な英語の違いやニュアンスなどを理解するのは難しいですので、必ず英語を母語とする先生を選んでください。

英語を母語としない先生は英会話という観点ではとてもいいのですが、正確さを必要とする英文チェックではおすすめしません。

私は大学院時代にいろいろな英会話スクールの無料体験を受けて、英文チェックしてもらいました。

特に、こちらのEnglish Villageはマンツーマンでも格安で、無料体験・お試しレッスンを利用してよかったので、結局入会して通い、定期的に英文チェックしてもらいました。

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